「今日は特にやることないよ」——そんな日の“いきなり笑顔”の理由。

nao70

はじめまして、訪問介護員の nao(なお)です。
介護福祉士として、特別養護老人ホームでの12年半そして現在の訪問介護2年目(計14年)を通して、日々高齢者ケアに携わっています。
「今日のケア、これで良かったのかな?」「利用者様のこの変化、どう対応すればいいの…?」
多忙な介護現場では、新しい状況に直面したり、判断に迷ったりすることも多いですよね。
このブログは、そんな日々奮闘する介護職の皆様へ、私の経験から得られる【実践的なヒント】や【心が軽くなる視点】をお届けしたいと思って始めました。
具体的には、私の訪問介護でのリアルな経験談を基に、以下の情報を提供しています。

- 【現場で役立つ】 利用者様とのより良いコミュニケーションの工夫や声かけのヒント
- 【知っておきたい】 高齢者の心身の変化や、気候・疾患が与える影響などの基礎知識
- 【自分を大切に】 介護職自身の心身の健康を守るためのセルフケアやリフレッシュ方法
- 【共に学ぶ】 現場で直面する課題や、そこから得られる学びの共有
完璧な介護を目指す中で感じるプレッシャーや、一人で抱え込んでしまう悩みに寄り添いながら、「読んでよかった」「明日から少し頑張れそう」と思っていただけるような、有益で温かい情報発信を目指しています。
プライベートでは、3人の子供たちに囲まれ、仕事に子育てに毎日バタバタと追われています。そんな日常の中で見つける、ささやかな「ホッと一息つける瞬間」や「暮らしの工夫」も、時々綴れたらと思っています。
Instagram(@なお@ゆるっと節約暮らし)では、節約あるあるのリール動画も配信中です。
このブログが、あなたの毎日のケアのヒントになり、そしてあなた自身を大切にするきっかけとなれば幸いです。
どうぞ、あなたの介護の毎日を応援するパートナーとして、お役立てください。

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介護

今日の訪問で感じた“ちょっとした違和感”

訪問介護の仕事って、毎回必ず“やること”が決まっているわけではありません。

利用者さんの状態や気分によって、その日その日で内容が変わるのが当たり前。

でも今日は、ちょっとだけ想定外でした。

訪問のことをすっかり忘れていたという利用者さん。

ドアを開けた瞬間、「あ、今日だったっけ?」と少し驚いたような、でも照れ笑いのような表情が印象的でした。

やることがない日、だからこそ見えたもの

「今日はやってほしいこと、特にないんだよね」

そう言われたので、軽く掃除と整理を済ませてみたものの、普段より時間に余裕がありました。

少し空気が落ち着いた頃、「最近何か楽しいことありましたか?」と声をかけてみると、

一瞬で表情がパッと明るくなって、少し身を乗り出すようにこう言われたんです。

「僕はね、絵が好きなんだよ」

まるで“待ってました!”と言わんばかりに、まっすぐな目でこちらを見ながら。

すぐに奥の部屋から作品を何枚も持ってきてくれて、一つひとつに想いを込めながら説明してくださいました。

作品を前にして話すその姿は、とてもいきいきしていて、つい私も一緒になって笑顔に。

“今日は特にやることがない日”だったはずなのに、心に残る時間がそこにありました。

話すことで生まれる笑顔とあたたかさ

今日は、業務的なことはほとんどしていません。

でも、「その人の好きなこと」に触れたことで、介護という仕事の本質を改めて感じたような気がしました。

訪問介護は、ただ何かを“してあげる”だけじゃない。

「話をすること」「話を引き出すこと」——

それが、その人の心をゆるめ、元気にするきっかけになることもあるんです。

聞いているこちらも、なんだかあたたかい気持ちになっていたこと。

誰かの趣味や好きなことを知るって、やっぱり素敵な時間です。

介護の現場には、作業以外の“力”がある

やることが少ない日でも、

話しかけてみることで見える表情、広がる会話があります。

介護の現場では、そういう“ちょっとした瞬間”が何より大切。

もし、今介護の仕事に興味を持っている方がいたら、

「特別なスキルがなくても大丈夫だよ」って、伝えたいなと思います。

あなたの“話を聞く力”や“そばにいるやさしさ”が、誰かの力になるかもしれません。

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