【訪問介護リアル】ふらりと来た友達

nao70

はじめまして、訪問介護員の nao(なお)です。
介護福祉士として、15年現場を通して、日々高齢者ケアに携わっています。
「今日のケア、これで良かったのかな?」「利用者様のこの変化、どう対応すればいいの…?」
多忙な介護現場では、新しい状況に直面したり、判断に迷ったりすることも多いですよね。
このブログは、そんな日々奮闘する介護職の皆様へ、私の経験から得られる【実践的なヒント】や【心が軽くなる視点】をお届けしたいと思って始めました。
具体的には、私の訪問介護でのリアルな経験談を基に、以下の情報を提供しています。

- 【現場で役立つ】 利用者様とのより良いコミュニケーションの工夫や声かけのヒント
- 【知っておきたい】 高齢者の心身の変化や、気候・疾患が与える影響などの基礎知識
- 【自分を大切に】 介護職自身の心身の健康を守るためのセルフケアやリフレッシュ方法
- 【共に学ぶ】 現場で直面する課題や、そこから得られる学びの共有
完璧な介護を目指す中で感じるプレッシャーや、一人で抱え込んでしまう悩みに寄り添いながら、「読んでよかった」「明日から少し頑張れそう」と思っていただけるような、有益で温かい情報発信を目指しています。
プライベートでは、3人の子供たちに囲まれ、仕事に子育てに毎日バタバタと追われています。そんな日常の中で見つける、ささやかな「ホッと一息つける瞬間」や「暮らしの工夫」も、時々綴れたらと思っています。
Instagram(@なお介護福祉士)では介護ブログやクスッと笑えるエピソードのリール動画も配信中です。
このブログが、あなたの毎日のケアのヒントになり、そしてあなた自身を大切にするきっかけとなれば幸いです。
どうぞ、あなたの介護の毎日を応援するパートナーとして、お役立てください。

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介護

〜笑顔の理由は、お風呂と“ふらりと来た友達”だった〜

こんにちは、介護福祉士のnaoです。

12年以上特別養護老人ホームで勤務し、今は訪問介護をしています。

さて、今日の訪問先は――

【訪問先での様子】

昔、地元で商売をされていた80代の男性宅。
人当たりがよく、にこやかな雰囲気の方なのですが、実はちょっぴり頑固な一面も。
「これはこうじゃないと気が済まないんだよ」って、笑いながらも自分のスタイルを大切にされる方です。

今日の支援は、入浴の見守りと、浴槽の出入りの介助がメイン。
ご本人が浴室に入っている間は、私はお部屋の掃除をしたり、洗濯物を干したり、畳んだり。
時々、浴室の様子を伺いながら「大丈夫ですか?」と声をかけて、必要なときにはすぐにお手伝いができるようにスタンバイ。

お風呂から上がった後は、手が届きにくい背中や足元を軽く拭くお手伝いをしますが、
着替えはいつも通り、ご本人のペースで。
「自分でできることは、自分の手でやりたい」と話す姿には、なんともいえない力強さがあります。

そんな今日の訪問に、ちょっとしたハプニングが。

【予定外の訪問者で笑顔満開?】

介助を終えた頃、ご近所の友達がふらりと立ち寄られたんです。
「おっ、来たなあ!」と急に表情がぱっと明るくなって、
それまでの落ち着いた様子から一変。にこにこと笑顔がこぼれはじめました。

「昔はよくこの人と飲みに行ったもんだよ」
「いや〜、あん時の話は今でも忘れられん!」

そんなやりとりを横で聞きながら、私の方までほっこり。
普段はどちらかというと口数が少ない方ですが、信頼している相手との会話になると、こんなにも表情が変わるんだなぁと、胸がじんわり温かくなりました。

【介護の時間は、心の変化にも寄り添える】

訪問介護の仕事って、身体介助や掃除、洗濯といった“目に見えるケア”が中心ですが、
こうして過ごす時間の中には、目には見えない心の変化がたくさん詰まっています。

入浴のあとの達成感。
自分で身支度をする誇らしさ。
そして、久しぶりに顔を合わせた友人との会話がもたらす安らぎ。

今日はまさに、“身体のケア”と“心のケア”が重なるような、そんな時間でした。

【あなたの笑顔を引き出す“誰か”はいますか?】

介護の現場では、日々さまざまな感情と出会います。
支える側も支えられる側も、人間同士。
心がちょっと沈んでいる日もあれば、ふとしたきっかけで笑顔になれる日もあります。

今日の訪問は、そんな「笑顔のきっかけ」に立ち会えた、かけがえのない時間でした。

あなたにとって、“笑顔を引き出してくれる誰か”はいますか?
もしかしたら、その人がふらりと訪ねてきた日、あなたの心もそっと晴れるかもしれません。

明日も、やさしい気持ちで過ごせますように。
naoより

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