【〜今日の訪問先は〜】
こんにちは!naoです。
12年以上特別養護老人ホームで勤務し、今は訪問介護の現場で日々奮闘中です。
さて、今日の訪問先は――今年100歳を迎えられた男性のご自宅でした。
耳が遠いため、玄関に立った瞬間からお部屋のテレビの大きな音が聞こえてきます。
普段はベッドで静かに過ごされることが多く、1日おきにデイサービスをご利用されています。
【ブランデーの瓶から始まった、今日のやりとり】
今日の支援内容は、部屋の掃除、洗濯物の処理、服薬の確認、ゴミ集めなど。
お掃除の最中、棚の奥から一本の高級ブランデーの瓶を見つけました。
「立派なお酒ですね」と声をかけると、利用者さんは懐かしそうに微笑みながら、
若い頃は友人とゴルフに行った帰りにこうしたお酒を楽しんでいた話を聞かせてくださいました。
普段はあまり会話のない方だったので、こうして自然と昔話を聞けたことが、とても新鮮で嬉しかったです。
【懐かしい記憶をたどる時間がくれた、あたたかな笑顔】
一通りの支援を終えた帰り際、利用者さんが「今日は懐かしい話ができて、楽しかったよ」とニコニコしながら話してくださいました。
何気ない昔話が、こうして今もご本人の中に大切にしまわれていること。
そして、それを少しだけ一緒に味わわせてもらえたことが、私にとっても特別な時間になりました。
人生の積み重ねの重みと、その中にある小さな喜びを改めて感じるひとときでした。
【介護って、“その人らしい時間”を一緒に過ごすことなんだと実感】
今日の訪問を通じて感じたのは、
介護は「できることを支える」だけでなく、
「その人らしい時間」を大切にすることでもある、ということです。
懐かしい思い出に触れる時間も、今を穏やかに生きる支えになる。
ただ支援を行うだけでなく、その方の歩んできた道のりや、心に残る風景に寄り添える――
そんな訪問介護の奥深さを改めて感じた一日でした。
【あなたの“ほっとする瞬間”は、どんな時でしたか?】
今日もまた一つ、心に残るやさしい時間をもらいました。
介護の現場には、毎日いろんな出会いと気づきがあります。
あなたの今日の“ほっとする瞬間”は、どんな時でしたか?
明日も、やさしい一日になりますように。
naoより
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