【離れて暮らす親の認知症】気づけないまま進行?不安を「安心」に変える3つの備え

nao70

はじめまして、訪問介護員の nao(なお)です。
介護福祉士として、特別養護老人ホームでの12年半そして現在の訪問介護2年目(計14年)を通して、日々高齢者ケアに携わっています。
「今日のケア、これで良かったのかな?」「利用者様のこの変化、どう対応すればいいの…?」
多忙な介護現場では、新しい状況に直面したり、判断に迷ったりすることも多いですよね。
このブログは、そんな日々奮闘する介護職の皆様へ、私の経験から得られる【実践的なヒント】や【心が軽くなる視点】をお届けしたいと思って始めました。
具体的には、私の訪問介護でのリアルな経験談を基に、以下の情報を提供しています。

- 【現場で役立つ】 利用者様とのより良いコミュニケーションの工夫や声かけのヒント
- 【知っておきたい】 高齢者の心身の変化や、気候・疾患が与える影響などの基礎知識
- 【自分を大切に】 介護職自身の心身の健康を守るためのセルフケアやリフレッシュ方法
- 【共に学ぶ】 現場で直面する課題や、そこから得られる学びの共有
完璧な介護を目指す中で感じるプレッシャーや、一人で抱え込んでしまう悩みに寄り添いながら、「読んでよかった」「明日から少し頑張れそう」と思っていただけるような、有益で温かい情報発信を目指しています。
プライベートでは、3人の子供たちに囲まれ、仕事に子育てに毎日バタバタと追われています。そんな日常の中で見つける、ささやかな「ホッと一息つける瞬間」や「暮らしの工夫」も、時々綴れたらと思っています。
Instagram(@なお@ゆるっと節約暮らし)では、節約あるあるのリール動画も配信中です。
このブログが、あなたの毎日のケアのヒントになり、そしてあなた自身を大切にするきっかけとなれば幸いです。
どうぞ、あなたの介護の毎日を応援するパートナーとして、お役立てください。

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ご家族へのアドバイス

【離れて暮らす親の認知症】
気づけないまま進行?不安を「安心」に変える3つの備え

こんにちは、介護福祉士のnaoです。

親と離れて暮らしていると、「もし親が認知症になっていても、自分は気づけないんじゃないか…」と、漠然とした不安を感じることはありませんか?

「元気だと信じたい気持ち」や「まさかうちの親に限って」という思いから、小さな変化を見過ごしてしまう。そして、いざという時に「もっと早く気づいていれば…」と後悔する。これは、離れて暮らす多くの介護家族が抱える共通の悩みです。

この記事では、そんなあなたの不安を「安心」に変えるための具体的な方法をお伝えします。

この記事でわかること

  • 離れて暮らす親の認知症に気づきにくい本当の理由
  • 「気づけなかった」家族のリアルな体験談と、そこから学ぶ教訓
  • 今日からできる3つの具体的な備えと、すぐに使えるチェックポイント
  • 家族の不安を和らげる見守りサービスの活用術

離れて暮らす家族の“見えない不安” ──なぜ認知症の兆候に気づけないのか

離れて暮らしていると、親の小さな変化に気づくのは非常に難しいものです。

  • 電話では元気に振る舞う親: 心配をかけたくないという親心から、不調を隠して電話では明るく話すことが多いです。
  • 年に数回の帰省では変化を察知しにくい: 短時間の滞在では、日常の些細な変化を見逃してしまいがちです。
  • 本人が不調を認めない・隠すケース: 認知症の兆候を自覚していても、プライドや病識の欠如から隠してしまうことがあります。
  • 子世代の「大丈夫だと思い込みたい」気持ち: 親が老いる現実を受け入れたくないという気持ちが、変化を見過ごす原因になることもあります。

厚生労働省の調査では、認知症の約7割が家族や周囲の気づきで判明していますが、一方で、気づかないうちに症状が進行してしまうケースも少なくありません。


【体験談】気づいた時には 「もう一人暮らしは限界」だった

ある50代の女性会社員Aさんの話です。

月に一度実家へ帰り、母親の様子を見ては「まだ元気で安心」と思っていました。しかし、ある日、ふと開けた冷蔵庫の中を見て、言葉を失います。

賞味期限切れの食材が大量に残されていたんです。しかも同じものが何個も…」

さらに詳しく観察すると、これまで気づかなかった異変が次々と見つかりました。

  • いつも同じ洋服ばかり着ている
  • お金の使い方が明らかに不自然(高額な健康食品の購入など)
  • 定期的に通っていた病院の記録が途絶えている

Aさんは「どうしてこんなになるまで気づいてあげられなかったんだろう」と自分を責め、これからの介護生活への不安で胸がいっぱいになったと言います。

小さな異変を見逃さないことが、いかに大切かを痛感する出来事でした。


認知症の進行を“見逃さない”ために、 今すぐできる3つの備え

「気づけなかった」という後悔をしないために、今日からできる具体的な備えを3つご紹介します。

1. チェックリストで“初期サイン”を見逃さない

離れていても、電話や短い帰省時にチェックできる項目があります。複数当てはまる場合は、注意が必要です。

  • 同じ話を何度も繰り返すことはありませんか?(電話での会話も含む)
  • 財布や鍵、携帯電話など、大切なものの置き場所が頻繁にわからなくなっていませんか?
  • 料理の味付けが急に変わったり、ガスや火の消し忘れが増えていませんか?
  • これまで楽しんでいた趣味や外出への関心が薄れていませんか?
  • 新しいことへの意欲が低下したり、億劫がることが増えていませんか?

✅ポイント:離れていても定期的に「家族用チェックシート」を活用しましょう。記録することで変化に気づきやすくなります。

2. 見守り機器・サービスを賢く活用する

「頻繁に帰省できない」「連絡が取りにくい」といった場合でも、最新の見守り機器やサービスは、親の日常の様子をさりげなく把握するのに役立ちます。

  • 見守りセンサー付き家電(電気ポット、冷蔵庫など): 電気ポットの使用状況から、起きる時間や活動リズムを把握できます。
  • 人感センサーや開閉センサー: 部屋の滞在時間や、ドアの開閉回数から生活パターンを知ることができます。(プライバシーに配慮し、カメラなしのタイプも多数あります)
  • GPS付きの徘徊対策機器: 外出時に万が一のことがあった場合でも、居場所を特定できます。

✅ポイント:生活のちょっとした変化に「気づける」安心感が、離れて暮らす家族の不安を大きく和らげます。

3. 早期診断につながる「かかりつけ医」との連携を

認知症は、早期発見・早期治療が何よりも大切です。異変に気づいた時に慌てないよう、事前に相談できる場所を知っておきましょう。

まずは、お住まいの地域の地域包括支援センターに相談してみてください。

  • 地域の医師や認知症サポート医の紹介
  • ケアマネジャーとの連携
  • 医療機関への受診を嫌がる場合の対応相談

など、多岐にわたるサポートが受けられます。

✅ポイント:「〇〇市 地域包括支援センター」で検索すると、お近くの窓口が見つかります。


不安を「行動」に変えることが、 親とあなたの安心につながる

「もしかしたら…」という不安を感じながらも、

  • 親にどう切り出せばいいかわからない
  • 認めたくない、つい先延ばしにしてしまう

そんな気持ちも、すごくよくわかります。

しかし、認知症は早く気づくことで、適切な支援につなげたり、生活を整えたり、進行を緩やかにできる可能性が高まります。

今、小さな一歩を踏み出すことが、将来の大きな後悔を減らすことにつながるはずです。


おすすめの一歩: まずは家族でも使いやすい「見守りグッズ」から始めてみませんか?

\ 設置・操作もカンタン!/

スマホで親御さんの生活リズムや活動状況がわかる見守りセンサーは、
「気づけない不安」からあなたを解放し、家族の安心をサポートします。


まとめ: 離れて暮らす親の認知症不安には 「備え」と「連携」がカギ

  • 離れていると気づきにくい「認知症の兆候」は、親のプライドやあなたの思い込みも影響する。
  • 体験談から、小さな異変を見逃さないことの重要性を学ぶ。
  • 今日からできる3つの備えは、定期的なチェック、見守りグッズの活用、地域包括支援センターとの連携。

✅今できることを一つ始めることで、ご自身の不安も少しずつ軽くなり、親御さんとの関係もより安心できるものになるでしょう。

気になる点は解消されましたでしょうか?他にご質問があればお気軽にお尋ねください。

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