
少し寒さを感じる朝って、体がなんとなく重く感じたり、気分もシャキッとしにくいなぁ…なんて思うことがあります。
今日もそんな空気の中で、いつもの訪問先へ向かいました。
ドアを開けてくださった利用者様の表情は、どこか暗く、眉間にはうっすらしわが。
体調は悪くなさそうでしたが、何度も外の天気を気にされている様子がありました。
「あなたは若いから、元気でいいねぇ」と仰る声も、どこか少し元気がない。
途中でため息も何度か聞こえてきて、「今日外はどう?寒いでしょ?少し寒いからか腰が痛いし、体もスッキリしないのよ。嫌になっちゃう」「楽しい事が考えられなくてどんどん暗くなっちゃう」とお話してくださいました。
でもその中でも「次は〇〇してもらおうかな」と仕事の指示をくださったり、いつものようにしっかりされている様子もあって、
“いつものその方らしさ”がちらほら見えてホッとしました。
少しでも雰囲気が明るくなったらいいなと思って、
「私もいろいろあるけど、薬飲んでがんばってるよ〜!」なんて軽く笑って、つい踊ってみせたら──
「落ち込んでてもしょうがないねぇ」って、ふっと笑ってくださって、
その笑顔に、こちらまで救われる気持ちになりました。
人って、体の調子だけじゃなくて「気圧」や「天候」にも影響されるんだなぁと改めて実感しました。
その場の雰囲気が少しでもあたたかくなったらいいなと思って、
思わず踊っちゃった。そういうのって、時々すごく大事だなぁと思います。
完璧な言葉や対応じゃなくても、ふとしたやりとりや行動が、
誰かの気持ちを少しだけ明るくできることもあるんだなぁって。
今日もこの仕事ができてよかったな、と心から思えた一日でした。
寒い日、曇りの日、なんとなく元気が出ない日。
それでも「誰かが来てくれる」ことが、どれだけ大きな支えになっているか──
それは、介護の現場にいる私たちが一番よく知っている気がします。
あなたの言葉も、きっと誰かの「小さな光」になっているはず。
今日もおつかれさまでした、がんばったね。
コメント