こんにちは!naoです。
12年以上特別養護老人ホームで勤務し、今は訪問介護の現場で日々奮闘中です。
【〜今日の訪問先は〜】
ご家族と同居されていて、車椅子を使用されています。
立位は可能ですが、歩行は数歩のみ。
皮膚トラブルもあり、疾患を多く抱えておられる方です。
【久しぶりの訪問から始まった、今日のやりとり】
しばらくぶりの訪問。
玄関で「こんにちは、お久しぶりです」と声をかけると、
「待ってたよ、お姉ちゃん!」ととびきりの笑顔で迎えてくれました。
普段はシャワーだけの入浴が続いていたため、今日は久しぶりに浴槽に入れることをとても楽しみにされていた様子。
トイレ介助を済ませ、いよいよお風呂へ。
自宅では設備が限られているため、脱衣所と浴室の段差も一緒に「よいしょ」と乗り越えながら。
椅子に座って髪を洗い、体を洗って、いよいよ浴槽へ。
「ゆっくり足を上げて、片方ずつ入りますよ〜」と声をかけると、
「はぁ〜気持ちいい、ほんとありがとう。嬉しいよ〜」と、満面の笑み。
その笑顔に、こちらまで胸がいっぱいになりました。
【お風呂がくれた、満面の笑顔】
浴槽の中ではいろいろなお話も弾み、「そろそろ出ようか」と声をかけると、
頑張って立ち上がり、また一緒に段差を超えて椅子に座り、ひと息。
ゆっくり呼吸を整え、また立ち上がって脱衣所へ。
車椅子へ移って、リビングへ戻ります。
着替えとドライヤーを終えると、「とっても気持ちよかったよ、また来てね、待ってるからね〜」と満面の笑顔。
その言葉だけで、「よし、明日も頑張ろう」って思えるんです。
【介護って、“あたりまえの喜び”を支える仕事なんだと実感】
施設とは違い、自宅では入浴設備が限られていて、道具も揃っていません。
でも、そんな中でも安全に、そして気持ちよく過ごしてもらうために、
私たちは工夫しながら関わっています。
「お風呂に入る」――そんな“あたりまえ”のことが難しいからこそ、
その喜びもひとしお。
そして、それを一緒に分かち合えることが、介護の仕事のやりがいなんだと改めて感じました。
【あなたの“ほっとする瞬間”は、どんな時ですか?】
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
介護の現場で働く皆さん、在宅でご家族を支えている皆さん、そしてこれから介護の道へ進もうとしている皆さんへ。
毎日いろんなことがありますよね。嬉しいこともあれば、悩むこともあって、
時には心が折れそうになることもあるかもしれません。投げ出したくなる日もあるでしょう。
それでも、ふとしたやりとりの中で、思いがけず心がふわっと軽くなるような瞬間に出会えることがあります。
それは利用者さんのやさしい笑顔だったり、「ありがとう」の一言だったり、
あるいは、それまで知らなかった一面を垣間見ることだったり。
皆さんが今日感じた「介護の中のあたたかさ」は、どんなものでしたか?
あなたがふと心を動かされた“ほっとする瞬間”は、どんな時だったでしょうか?
明日もまた、あなたにとって穏やかでやさしい一日になりますように。
naoより
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