こんにちは!naoです。
12年以上特別養護老人ホームで勤務し、今は訪問介護の現場で日々奮闘中です。
【〜今日の訪問先は〜】
さて、今日の訪問先は――90代の女性利用者さんのお宅でした。
一人暮らしをされており、お子さんは近所に住んでいますが、週に一度の買い物支援のみで、あまり頻繁には行き来がないそうです。
認知症はなく、年齢相応の物忘れが少しある程度で、とても上品な方です。
インターホンを鳴らすと「はーい、どうぞ」と優しい声が聞こえ、玄関を開けると、笑顔でお出迎えしてくださいました。
【“これお願いね”から始まった、今日の買い物やりとり】
今日のサービス内容は、買い物代行です。
部屋に入って「今日は何を買いましょうか?」とお伺いすると、利用者さんはいつもメモを細かく書いて準備してくれています。
説明しにくい商品は、空き箱やパッケージを取っておいて、「これよ」と見せてくださるので、私も確認しやすく助かります。
時には「これってどこで買ったかしら?」と悩むこともあるので、その都度お話しながら、メモに詳細を書き足していきます。
また、空き箱や袋は念のため写真を撮って、買い物先でも確認できるようにしておきます。
準備が整ったら、「行ってきますね」と声をかけて出発。
その際も、玄関まで一緒に見送ってくれるんです。こうした丁寧なやり取りが、なんだか心温まります。
【こだわりの商品選びでドキドキした日々】
スーパーに着いてからは、メモを見ながら商品を一つずつ選んでいきます。
ただ、この利用者さんはこだわりがある方で、特にブランドや味に対しての好みがはっきりしています。
最初の頃は、商品が見つからないとドキドキして、何度も電話して確認していましたが、最近は少し余裕が出てきました。
スーパーの自社ブランドを選べば間違いないというコツを掴んでからは、買い物もスムーズになりました。
帰宅後、「ご苦労さまでした、ありがとうございます」と、玄関で迎えてくださいます。
商品を一つずつ取り出して確認してもらうと、「コーヒー飲んでいらして」と優しく声をかけてくれました。
コーヒーと一緒にお菓子を出してくださり、「こうやって話をすると、頭の刺激になるから助かるのよ」と笑顔で話してくださいました。
【ありがとうの言葉が、心をあたたかくしてくれる】
帰り際には、「ありがとうございました。お気をつけて」と、また玄関まで一緒に来て見送ってくださいます。
こうして訪問のたびに感謝してくださるその姿勢が、本当に素敵で、毎回こちらが恐縮してしまいます。
やさしさと気遣いが溢れる利用者さんの言葉に、私も心がじんわりとあたたかくなりました。
【介護って、“その人らしいこだわり”を大切にできる仕事なんだと実感】
今日の訪問を通じて改めて感じたのは、介護の仕事が単に支援を提供するだけでなく、その人らしい生活スタイルやこだわりを尊重することだということです。
特に買い物支援では、普段の暮らしで愛用しているものや、好みのブランドをしっかり覚えることが、利用者さんにとっての安心につながります。
こうした「安心のできる生活」を支えられることが、訪問介護のやりがいの一つだと実感しました。
【あなたの“ほっとする瞬間”は、どんな時ですか?】
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
介護の現場で働く皆さん、在宅でご家族を支えている皆さん、そしてこれから介護の道へ進もうとしている皆さんへ。
毎日いろんなことがありますよね。嬉しいこともあれば、悩むこともあって、
時には心が折れそうになることもあるかもしれません。投げ出したくなる日もあるでしょう。
それでも、ふとしたやりとりの中で、思いがけず心がふわっと軽くなるような瞬間に出会えることがあります。
皆さんが今日感じた「介護の中のあたたかさ」は、どんなものでしたか?
あなたがふと心を動かされた“ほっとする瞬間”は、どんな時だったでしょうか?
明日もまた、あなたにとって穏やかでやさしい一日になりますように。
naoより
もし、介護の現場で「もう少し働きやすい環境があれば」と感じたときは、
こちらの転職サイトもチェックしてみてくださいね。
少しでもあなたの働きやすさを見つけるきっかけになりますように。
コメント